クレオパトラの針(はり)

『なぞとき博物館(はくぶつかん) 怪盗(かいとう)レパンをつかまえろ』に登場(とうじょう)するオベリスク、《クレオパトラの針(はり)》は、ロンドンのテムズ川ほとりにたっています。もともと古代エジプトの神殿(しんでん)にすえられていたものの一つで、エジプトからプレゼントとしてロンドンにおくられたのだそうです。

さて、この《クレオパトラの針》、じつは対(つい)になるオベリスクがもう一本ありまして、そちらの方は、ニューヨークの大きな公園(こうえん)、セントラルパークにあります。ロンドンの《クレオパトラの針》のかわりに、写真(しゃしん)をとりに行ってきました。

《クレオパトラの針》は公園の東(ひがし)がわ、《メトロポリタン美術館(びじゅつかん)》の裏(うら)にひっそりとたっています。

 なんでもこのオベリスク、ロンドンにおくられたというニュースを聞(き)いて、「だったらニューヨークにもほしい!」と、エジプトにおねだりしたのだそうです。現代(げんだい)なら、歴史的遺産(れきしてきいさん)をよその国(くに)がもらってしまうなんて、ありえないことですが、当時(とうじ)はあたりまえのように行(おこな)われていました。だから、大英博物館(だいえいはくぶつかん)、ルーブル博物館、メトロポリタン美術館(びじゅつかん)には、世界中(せかいじゅう)の古代遺産(こだいいさん)が展示(てんじ)されているのですね。

ちなみにパリのコンコルド広場(ひろば)にも、エジプトからおくられたオベリスクがあります。これは、エジプトのルクソールという場所(ばしょ)にある神殿(しんでん)から、こちらもペアでたてられたオベリスクを一本だけ、運(はこ)んだのだそうです。

ルクソール神殿(しんでん)の入口(いりぐち)に今(いま)ものこる、もう一本のオベリスク。相方(あいかた)がいなくて、ちょっぴりさびしそう?© Ad Meskens / Wikimedia Commons

ロンドンとニューヨークの《クレオパトラの針》も、もともとはこんな風に、神殿(しんでん)の前(まえ)にたっていたのでしょうね。